カセイジン
”哲学者、学者、予知能力者。将来は聖人?!”
「ルールールールールー!予感です、予感がします」、「エッサホイ!」が口癖の知性的で博識、かつクールな少年。プリンプリンと共に旅をする3人組男の一人。首に数珠を下げ、学者、哲学者的な匂いが漂い、彼の落ち着きには癒される。
突然神懸り的に『ルールールー、予感です、予感がします』と低い声で言って、同時に耳がピクピク動き、的中率の高い予感を言う。内容がかなり具体的でほとんど予言なのだが本人は”予感”だという。
・・・ちなみに彼は僕のトラウマ度ではNo1の強烈キャラである。大体「ルールールー!」というのは何なのだ?幼い頃、この得体の知れない台詞の裏に何かがひそんでいるような気がして夢にうなされた。
この予感を受信した瞬間、4文字の単語(例えばタケノコっなど)をドサクサ紛れに叫ぶのだがこれがまた「今何て言ったの?」と視聴者間で物議を醸したりして面白い。
彼は運動神経も体力もなく、船酔いはするし雷には弱い、おまけにカナヅチ、と、いろいろ虚弱な奴だが実は男三人組の中で一番頼れる仲間だ。
ジェットやヘリの操縦ができ、博識で、ややこしい物語世界設定の補足説明や今後の方針提示など作戦参謀的役割も担ってくれる。 その為、頭脳方面で多少ぬるい所もあるプリンプリンに強い信頼を置かれている。
また平和思想、環境思想、などの物語に込められた視聴者へのメッセージも彼の口から発せられる。脚本家石山氏の代弁者であり、その点では博識な石山氏に最も近く、石山氏が最も感情移入したキャラであったのかもしれない。
ちなみに彼には実は「恋人」がいる。バルンバ帝国で出会ったインコである。ローラースケートを履いたPOPな踊り子で、落ち着いた文型のカセイジンとの組み合わせがチグハグで面白い。
ところでこの「カセイジン」というニックネーム(?)はほとんど本名と言ってもいいらしい。物語中でも何かの係官に名前を聞かれて「ええっ??カセイジ
ン?!」と驚かれ、プリンプリンに「そういう名前なんです」とフォローしてもらっていた1シーンがある。別にいじらなくてもいいのに、あえてこういうシー
ンを入れてしまう所に製作側の変な義務感を感じる。
視聴者からも他の登場人物からも、時折普通に「火星人」に間違われる事があったので自己紹介する時は必ず『私は火星人と呼ばれております』と名乗った。
これぐらい強烈にキャラが付いてた方が良いのである。
「祖国を探してあてども無く旅をする」という設定は面白いが、下手をすれば漫然と先の見えないヨタ話になる危険性もはらんでいる。「次の事件の予感を行
う」というこのキャラクターは物語の今後の展望のナビゲーター役にもなり、実に上手くその辺りを解決してくれたものである。
名脇役である。
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人形の特徴:
メガネや広めの額、非常に知的なクールで気品のある雰囲気が良く出ている。頭髪の材質はブルーに染めた鶏の毛で、高知生まれの友永氏が子供の頃の記憶に残っていたニワトリの羽毛を、高知の知人から送ってもらったもの。服装はインド風で首に数珠。頭に小さな帽子を被っている。友永氏によると”カセイジンの顔は小学生の頃の自分に似ている”という(crescendo様情報030719)、これは小学校の時の先生の談らしい。
そしてカセイジンの特徴と言えば何といっても予感と共に動く耳の仕掛けである。友永氏によると、耳が動くようにしたのはオーストラリアでコアラの耳を動かそうとして失敗したから』(crescendo様情報030719)と言う事だ。
ちなみに実はこの耳の動き、異なる記憶が視聴者の間に存在した。
”「オイデオイデ」の形でピクピクと動く”、または”「クルクル」回転する”、はたまた”最初の頃はパタパタだったが物語後半になるとクルクルの動きになった”、等である。
長い間正確な所が不明だったのだが、先日DVDを見る事によって決着がついた。『ピクピクと1/3回転』が正解である。
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声:堀 絢子
「忍者ハットリくん、チンプイ」などでお馴染みの、知的な物静かさ漂う独特の声。
2月2日中国奉天生まれ。東京在住。
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