<プリンプリン物語ショー:台本(部分)>

 テーマ曲のメロディといっしょに、司会者登場

司会者「みなさん、○○(会場名)へようこそ!みなさんはプリンが好きですか?お姉さんは大好きです。
それじゃ、プリンが2つあわさったプリンブリンは?「うわぁ〜、オイシソーだぁ」なんていうのだぁれ?ブリンブリンは食べ物じゃありませーん。じゃあ、何かしら?……そうよ、毎週月曜日から金曜日まで、NHKのテレビで、6時25分からやっいる、「プリンプリン物語」にでてくるお姫様なのよ!

 プリンセス・プリンプリンは、どこかの国のお姫様。どこの国のお姫様なのか、生まれた国をしらないんです。そこで、サルのモンキーをおともに、生まれた国を訪ねてあるいているんです。うまく、みつかるといいですね。でも、プリンプリンは寂しがってなんかいません。だって仲良しのお友達が3人もいるんですもの!だれとだれと、だれか知っていますか?……そう、ボンボンと、オサゲと、カセイジンね!
きょうもプリンプリンは、生まれた国を訪ねて、どこか、名前も知らない島にやってきました。そーら、もうすぐここにやってくるわ!ボンボンや、オサゲや、カセイジンも、プリンプリンとやってきます。
さぁ、うまく生まれた国をみつけることができたらいいんだけど……どうなるか、みなさんといっしょにみることにしましょう!」

舞台は、どこかわからない島。
テーマ曲が流れ、プリンプリン、モンキー、ボンボン、カセイジンが歌い、踊る。

海を越えよう 空を飛ぼう
希望の船で 憧れのつばさ
とびたて いま はばたけ 今
あしたの扉をひらけ
プリンセス プリンプリン プリンプリン
君と一緒ならどこへでも行ける
君と一緒ならどこへでも行ける
さあ 未来へ ハッピーアドベンチャー


プリンプリン「みなさん こんにちは、私はプリンセス・プリンプリン。いつもテレビでみなさんと会ってるけど、あれはお人形。こうしてジカにお会いするのは、これが初めてね!」
モンキー「キッキッキ」
プリンプリン「モンキーも、どうぞよろしくっていってます」
プリンブリン「私は、どこかの国のプリンセス。でもその国がどこにあるのか、わからないんです。だから、私、三人のお友達と一緒に、生まれた国をさがす旅にでかけているの」
ボンボン「ヒャッホー、ボンボンです!」
オサゲ(オサゲの髪を見せて)「みてみてみて、オサゲで〜す」
カセイジン「私は、カセイジンと呼ばれています」
オサゲ「ああ、ハラ減った〜!」
ボンボン「またッ、すぐそれを言う!」
オサゲ「だってもさ」
ボンボン「オサゲ、お前は男だろ!」
オサゲ「そうだよ、オサゲの男だよ」
ボンボン「男だったらガマンしろよ、ハラへったくらいがなんだってんだ、男は強くなければ生きられないのだ!」
オサゲ「ハラがへっても生きられないのだ」
ボンボン「またァ!」
カセイジン「ボンボンは強い!」
ボンボン「そうとも、腕力ならマカシトケってんだ」
カセイジン「オサゲは速い」
オサゲ「そうともさ、競走すればいつも一着」
カセイジン「ところが私は……」
ボンボン「がっかりするなよ、カセイジン」
オサゲ 「だれにだって、トリエはあるだろ」
ボンボン、オサゲ、カセイジン(歌う)

♪だれにだって トリエはある
私にだって トリエはある
力はない 強くない
走ればいつもビリだけど
ミミがまわるヨカンがする
さきのことがわかるヨカン

ボンボン 「おいカセイジン、先のことが分かるんなら、プリンプリンのふるさとがいつみつかるか、あててみろよ」
カセイジン「ウヌ!ア・タ・リ・メ!」
ボンボン 「ヨカンか?」
カセイジン「ルルルルル……」
オサゲ  「ねねね、どんなヨカン?」
カセイジン「アタマの上にご用心!」
ボンボン 「なんだって?」
カセイジン「サイナンが上からふってきます」
オサゲ  「天気予報みたいなこと、いうな」
モンキー 「キーッ、キ、キ、キ……」
プリンプリン「どうしたの、モンキー」
爆音
ボンボン(上を指して)「ああ、あれは何だ、UFOか、ウルトラマンか、はたまたスーパーマンか!」
オサゲ  「ボンボン、何いってるんだろうね、ランカーのヘリコプターじゃないか」
プリンプリン「ランカー?まだ私をおっかけてきてるの?」
オサゲ  「どうしてもプリンプリンをおヨメさんにしたいんだよ」
ボンボン 「ヤなやつ」
プリンプリン「もしかして、上からふってくるサイナンってランカーのこと?カセイジン?」
カセイジン 「かもしれませんですねぇ。とにかく、気をつけてください。プリンプリン」
オサゲ   「ねねね、こいつはちょっとかくれてようすをみた方がいいらしいね」
ボンボン  「うん、そうしようよ、プリンプリン」

ボンボンたち、プリンプリンを囲んで去る。

ヘリコプターの着陸音
ランカー登場
ランカー (歌う)

♪星よ すみれよ ちょうちょうよ
バラよ蛍よ太陽よ
なおそれよりも美しい
愛を求めて
男のこころ ああ
純情一路 どこまでも ああ
プリンプリン プリンセス
(セリフ) 「オーイ、ヘドロ!」


ヘドロ、登場

ヘドロ 「はいはい、はいはい、ランカー様。私はランカー様の一の子分、忠実な部下、美人秘書のヘドロでございます」
ランカー「何を売り込んどるのだ。あのサルをなんとかする工夫はしてあるんだろうな」
ヘドロ 「サル?」
ランカー「いつもプリンプリンのそばにいいるサルだ」
ヘドロ 「ああ、モンキー」
ランカー「この世に怖いもののないわしだが、サルだけは苦手だ」
ヘドロ 「オッケー、(とビストルを出して)やっちゃいましょ、バンバーン!」
ランカー「ああ!やめろやめろ。冗談じゃない。ヘタに殺して化けて出られたら怖いよ」
ヘドロ 「オヤオヤ。じゃ、この手はいかが?(と、タネを出す)」
ランカー「ええ、なんだ、それは」
ヘドロ 「カキの種です」
ランカー「カキの種?」
ヘドロ 「これをみれば、サルカニ合戦を思い出して逃げるんじゃないかしら?」
ランカー「バカモン!もっとマジメに考えろ」
ヘドロ 「考えてあります。(と、バナナを出す)このバナナです」
ランカー「ヘッバナナでご機嫌とうろたって、そうはいかんぞ」
ヘドロ 「いえ、このバナナにはトクベツに強力なネムリグスリが入ってるんです……とくれば、ランカーさま、もうおわかりでしょ」
ランカー「うん、サルといえばバナナが大好き。これをたべりゃあ、イチコロでネンネンヨー」
ヘドロ 「そのすきにプリンプリンを……」
ランカー「うまいぞ、ヘドロ!さすが一の子分、美人秘書」
ヘドロ 「おだてたってだめよ」
ランカー「じゃあ、そのバナナをそのヘンにおいといて……」
ヘドロ 「モンキーをねむらしてから、作戦開始!」
ランカー「うまいぞうまいぞ、シーッ……」

ランカー、ヘドロ、バナナを置いて去る。

オサゲ。


オサゲ 「アレ、クンクンクン……アレ、なんとなくオイシソーなにおいがするぞ。ウフッ……あっ、バナナ!
ウフフフフシメシメ、だれもこないうちにいただいちゃおうかな」
ボンボン
ボンボン「おい、なにしてるんだよ、オサゲ」
オサゲ 「(バナナをかくして)あっ、いや なんでもない、なんでもない」
ボンボン「あっ、今うしろにかくしたのなんだよ」
オサゲ 「なんにもないってば!ホラ!(と、片手ずつ出してみせる)ウフフフフ、ホラ!」
ボンボン「おかしい、両手いっぺんにだしてみろよ」
オサゲ 「い、いいよ(と、バナナを足の間にはさんで手をあげ)ホラねッ!」
ボンボン「ホントになんにももっていないんだな。ソレよりランカーの様子はどうした?」
オサゲ 「あっ、いけね!ランカーの様子、さぐってくるんだったっけ!」
ボンボン「こらッもォ、さっさと走ってけよ!」
オサゲ 「わ、わかってるよ!」

オサゲ去る。
と、走っていくひょうしに、バナナをおとしていく


ボンボン「アレ、バナナだ。ハハァ、さてはオサゲのやつ、こいつをかくしていんだな。あっそうだ。あいつが帰ってこないうちにたべちゃおかなー」
カセイジン。
カセイジン「ヨカンがするヨカンがする」
ボンボン 「あ、カセイジン(と、バナナをうしろ手に隠す)
カセイジン「オイシソーなヨカンがしますね」
ボンボン 「あーあ、みつかっちゃったか(と、バナナを出す)」
カセイジン「ボンボン、それはバナナですね」
ボンボン 「そ、そうだよ」
カセイジン「キミはそれを一人でたべるつもりだったのですか?」
ボンボン 「イヤ、アノウサア……、モンキーにやろうと思って、さがしていたトコなんだよ、アハハ」
カセイジン「ではヨロシイ、私がもっていってあげましょう」
ボンボン 「エ、カセイジンが……」
カセイジン「はい、モンキーはあっちの木の上で、ランカーを見張っているのです」
ボンボン 「ふぅーん、そ、そうか」
カセイジン「ボンボン、あまたはプリンプリンをひとりにしておいちゃ、いけませんよ
ボンボン 「おっと、そうだった!(と、バナナをカセイジンに渡し、去る)」
カセイジン「バナナはどうしキイロなのでょう。ピンクだったら、もっとオイシソーなのに!」

去る。

ランカーとヘドロ、そっと出てきて

ランカー 「アハハハハ、うまくいったぞ」
ヘドロ 「モンキーさえ、ねむっちまえばこっちのものです」
ランカー 「では、いよいよい、プリンプリンをさらってやるか」
ヘドロ 「かしこまりました。(大声で)およびだしを申しあげます。プリンセス・プリンプリン、いらっしゃいましたら、至急ランカーさまのところにどうぞ」
ランカー 「オーイ、プリンブリン、でてきておくれ。知らせたいことがあるのだ!きみのふるさとがみつかったのだ!」
ボンボン「ヤイヤイ、ヤイヤイ、ランカー、またわるだくみをしようったって、そうはいかないゾ」
ランカー「子どもはだまってなさい。おおプリンプリン、私のプリンセス!」
ボンボン「それ以上、プリンプリンに近づくなってば!」
ランカー「うるさいなあ、子どものくせして!プリンプリン、大事な話があるのだ」
プリンプリン「私の国がみつかったって、ホントなの?」
ランカー「そうとも、わたしも怪人ランカー、ウソはいわん」
ボンボン「アテになるもんか」
ランカー「ホントだってば!世界にちらばるランカー情報局の有能なスパイ、ゼロゼロセブンヘンナキブンが、ついに、やっとこ、すっとこ、どっこいでプリンプリンの祖国をつきとめたのだ……」
プリンプリン「ああ、私の祖国……」

♪ナギサに波が寄せるように ナツカシサが心を洗う
見知らぬ故郷 私の祖国
はてしない海 その向こうのどこかに
限りなく美しく この上もなく 清らかな
愛に 愛に 愛に 満たされたところ
それが故郷 私の祖国


ランカー「(拍手して)わーっステキ!セイコちゃんやジュンコちゃんよりカッコイーッ!」
ボンボン「コラ、もっとマジメにやれよッ!プリンプリンの祖国ってどこなんだよ」
ランカー「私がただでそれを教えると思うか」
ボンボン「思わないね」
ランカー「ご名答でした。その通り」
プリンプリン「じゃあ、どうすれば教えてくれるの?」
ランカー「条件がある」
プリンプリン「条件って?」
ランカー「プリンセス・プリンプリン、どうか私のオヨメさんになってください」
ボンボン「ナナナ、ナンダッテェ」
ランカー「プリンブリンよ、わたしは金のユビワ、金の首飾り、金の腕輪、そして、金の椅子、金のツクエ、金のベッド、金のイエ、おまけに金のトイレも作って、あなたに捧げます。だから、あなたの祖国に二人でいきましょう」
プリンプリン「その条件を、私が受け入れると思う?」
ランカー「思う!」
プリンプリン「ザンネンでした!」
ボンボン「またどうぞ!」
ランカー「プリンセス・プリンブリンどうしてそんなに私をきらうのかね」
プリンプリン「あなたは死の商人、いろんな国に武器を売りつけ、戦争でお金儲けをする人だからよ!」
ランカー「ゴカイだ、それはゴカイだよ、プリンプリン。そんなことをいわれると、私の心は深く傷ついてしまうなぁ」
プリンプリン「ゴカイかロッカイか知りませんけど、私の祖国は私が自分でみつけるわ。あなたのやっかいなんかなりません」
ランカー「やっかいかおせっかいなしらないが、私はどうしてもお前をつれていくぞ」
ボンボン「なんだと、プリンプリンに手を出したらな、モンキーが許さないぞ」
プリンプリン「ランカー、モンキーがこわくないの?」
ランカー「アハハハハ、サルがこわくて怪人ランカーといえるか」
ボンボン「あれ、いつもと様子がちょっと違うぞ」

オサゲ、ウロウロと……

オサゲ 「あのゥ、ちょっと失礼、このへんにバナナおちてなかった?」
ヘドロ 「ザンネンでした」
ボンボン「そのバナナは、モンキーにって、カセイジンがもってっちゃったよ」
オサゲ 「……え」
ヘドロ 「そして、それをたべたモンキーはいまごろぐっすり」
プリンプリン 「なんですって!」
ヘドロ 「ネムリグスリが入ってたんですモン」
オサゲ 「エーッ、あのバナナに!」
ボンボン 「しまった、こんなことならオサゲにたべさせときゃよかったヨ!」
ヘドロ 「ホント、ホント」
ランカー 「アッハハハハ、モンキーさえいなけりゃ……」
ヘドロ 「こわいものなしのランカーさまよ」
ランカー「ジタバタしても、もう遅いぞ。さあ、プリンプリン、私といっしょにくるんだ!」
ボンボン「まて!ランカー、プリンプリンを渡すものか「
ランカー「おい、小僧。このマイクロマイクロ・ミサイルが目にはいらんか!(と、ビストルを出す)」
ボンボン「ちくしょう!」
オサゲ 「ひきょうだぞ、そんなの!」
ランカー「ヘッ。卑怯だろうとなんだろう、最後に勝つ者がただしいのだ。おいヘドロ
ヘドロ 「ハイ!」
ランカー「プリンプリンをヘリコプターにつれていきなさい」
ヘドロ 「アイアイサー」
プリンプリン「ああ、こんなときにモンキーがいてくれたら!」

モンキーとカセイジン。

モンキー「キッキ」
ランカー「キャーッ、モ、モンキー!」
ヘドロ 「バナナはたべなかったの??」
カセイジン「ああ、あのキイロのクダモノですか、あれはわるいヨカンがしましたから捨ててしまいました。」
ボンボン「しめたぞ、カセイジン。さ、モンキーをランカーのところにつれていくんだ」
ランカー「そ、そんなのないよ〜」
ヘドロ 「ランカーさま、しっかりして!」
モンキー「キッキッ」
ランカー「わぁ、シッシッ」
ボンボン「プリンブリンをさらおうとするから、こんなことになるんだよ!」
オサゲ 「ソーラ、モンキーやっちゃえやっちゃえ、ランカーをいじめちゃえ!
ランカー「ひきょうだよ、そんなの!」
オサゲ 「ひきょうだろうとそんなんだろうとなんだろうと、最後に勝つものが正しいのだ!」
ランカー「(プリンプリンにとびついて)オネガイ、助けて!」
ボンボン「こら、プリンプリンに手を出すなって、言っただろ(と、ランカーのピストルをたたき落とす)」
ランカー「おのれ!」

NHK&プリンプリン物語&東映芸能部 
ご協力&情報:佐原千恵子様 (2003、8月)

 

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