ピテカンドロップオシモサク編  
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地球人を見つめる神(宇宙人)の目線を描いたオシモサク編。風刺的脇道ストーリー。
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※)題名は管理者が勝手に付けたものです。

-----------第510:「地球への帰還」-----------03/8/4(火)放送

 プリンプリン:「私、地球に帰ります」。 オシモサク&オシモサコ:「地球はまだいい。進化した私たちは自らの星をゴミや汚染、郊外であんな風にしてしまった・・・。」スクリーンに真っ赤に荒廃し、クレーターだらけの惑星が映し出された。(宇宙戦艦ヤマトの地球を彷彿とさせる映像だ) 
 オシモサク&オシモサコ:「実はこの展望台、こっちから地球は見えるが、向こうからは全く見えないのだ」 オサゲ:「へへっ次元が違うからだよね!?」 
 このピテカンドロップオシモサク、宇宙の彼方にあると勝手に思い込んでいたのだが、どうやらこの会話からすると地球のすぐ近くにあるらしい。
 オシモサク&オシモサコ:「ここからは地球は丸見えなんだ。そう伝えてほしい」 オサゲ:「恥ずかしいなぁ。」 プリンプリン:「何とかしなくちゃ」(ここで「♪私はホントは宇宙人」の歌)
 オシモサコ:「この宇宙基地展望台はオシモサクがつくったの。だからその名前が付いてるのよ。」 プリンプリン:「私何かと思ったわ。とっても変な名前なんだもの」(この物語で変じゃない名前を教えてくれ)
 
ここで突然、ランカーが映像的に割り込んできた。(慌てる主要キャラ) ランカー:「え〜突然だがワシに出番を与えてもらいたい。”あの歌”を歌うのは今の内だ。」と、「♪お母さん」を歌い始め、「違う違う!!」と訂正。(おっと、ノリ突っ込みだ@@) ヘドロ:「どなたか副調整室でお間違いになったんですわ」 スタッフ:「どうもすみません」
 改めて「♪ピテカンドロップオシモサク」を歌う。(ヘドロの小ネタが面白い)「今年の紅白は決まりだ!」

 プリンプリン:「私たち考えなくっちゃ、宇宙人みんなが地球を見てるって事。」 オシモサコ:「私たちこれから先もずっとあなた方を見てるわよ!」(ピテカンドロップオシモサク編で言いたかった事はこの二つの台詞に尽きる)
 オシモサク:「お別れだプリンプリン。私はここを祖国としてずっと暮らしてほしかったが」 プリンプリン:「ごめんなさい」
 オシモサク&オシモサコ&プリンプリン 「さようなら!」。円盤は出発し、地球を目指した。(エンディングはプリンプリン一行のゴミ拾い映像)

-----------第509:「オシモサクの真意」-----------03/8/4(月)放送

   カセイジンはオシモサク&オシモサコを詰問。「ここはあなた方の作った宇宙基地なんでしょう?どうしてプリンプリンの祖国って事になるんですか?」 オシモサク&オシモサコ:「ここは良い所だよ。公害も無いし、事故も争いも無い。我々進化した生物が作った理想の星。プリンプリンの祖国には打って付けだ。 確かに観光宇宙人はやってくるが、プリンプリンには見えないのだから大丈夫(余計に嫌だろ)」 カセイジン:「あなた方の考えはどこかおかしい。つまり、”ここをプリンプリンの祖国にすれば良い”という事ですね。自分勝手な考えでしょうね、きっと。」(遠慮がちな相槌が面白い)

 プリンプリンとボンボンは二人展望室でモニターに映った地球を見つめる。プリンプリン:「今まで私の祖国は地球だと信じていたのに・・・」 ボンボン:「でもちょっと変なんだなぁ、あの二人の話・・・」
 と、急に地球が大写しになった。ボンボン:「俺達に見えない観光宇宙人団体が来たんじゃないか?」 プリンプリン:「嫌だなぁ・・気味が悪いわ・・・」(さっきからこいつら良いムードだ) その時、モニターの地球に巨大なきのこ雲が映った。ボンボン:「核爆発かな?」

 この変事にダマスクスも盛り上がる。ヘドロ:「どこかで核爆発か、原子炉が爆撃されたか、ですわ」時事ネタである。) ランカー:「それは結構、核兵器でも何でもどんどん売り込め!」 ヘドロ:「そろそろ新兵器を開発しましょう。ミサイルや中性子爆弾・・」 ランカー:「それは良い!さっそく研究を始めろ!それが出来たら”プリンプリン”と名付け全世界に売り込むのだ!」(エノラ・ゲイ。。歪んだ愛情である。) ヘドロ:「いえ、私の名前でもお付けになってはいかが?」 ランカー:「オエェ〜!」(おまえが言うな^^;)

 オサゲがプリンプリンに知らせにくる。「あの二人(オシモサク&オシモサコ)はプリンプリンをずっと見てたんだって。それで可愛そうに思ってここへ呼んだんだ。」 プリンプリン:「同情はいらないわ。いつか本当の祖国を・・」 (「♪私の祖国」

 ワットは突然気付いた。「ワーッ!、ここはいったいどこなの??」 黄金バットに気をとられ過ぎていたのである。皆も動揺する。ドサクサに紛れて軍曹は太鼓をたたき、一気にプリンプリン音頭に持って行こうとするが(現実を見なさい)、皆白けたままだ。「プリンプリンが居ないとなぁ・・・」(それにしてもどうしょうも無い大人達である・・・)
 そこへカセイジンと助手のモンキーが通りかかる。帰還するために円盤へ向かうのだ。ワット、それを知ってガッカリ。黄金バットにたずねる:「あなた地球に帰る?」 黄金バット:「・・・帰る」 ワット:「あなた口が利けたの?!」(新事実!しかし声優は誰だ?)

 -----------第508:「DVD収録回」-----------03/7/31(木)放送

 見えない宇宙人に気分が悪くなったプリンプリン。浮遊ベッドの上で一休みする。
 回復したプリンプリン、オシモサクらに聞きたい事があるという。プリンプリン:「他の人達は姿が見えないのにどうしてあなた方は見えるんですか?」 オシモサコ:「あなた方にあわせているの。本当の姿はこうよ」と、サッと姿を消す。オサゲ:「透明人間みたいだな。」と嬉しそうだ。48次元なので本来姿が見えないのである。

 ボンボン一行:「48次元・・・3次元は縦・横・高さ、それに時間を加えると4次元・・・あと何と何を加えれば48次元になるんだろうか?」 オシモサコ:「で?プリンプリンの聞きたい事は?」 プリンプリン:「あなた方は私の両親なの?そしてここは私の故郷なのですか?」 (何を足したら48次元になるんだ?!)

 一方ダマスクセではアンテーナが電波を調査中。しかしもう怪電波は届かなくなってしまっていた。喜ぶヘドロ。アンテーナは帰って行く:「聞こえますか?聞こえませんね?ピーカピーカピーピー」(このキャラ付け、変で良い。)
 しかしその時、TV電話が何かを受信した。期待いっぱいにTVをつけるとチンタムの業務報告だった。ヘドロ:「宇宙向けにセットしてあるはずなのにおまえどこにいるんだい?」 チンタム:「ここです」と、TVを開いて中から出てくるチンタム。ランカー:「バカモン!!」 (面白い)

 オシモサク&オシモサコ:「私達はプリンプリンの両親ではない。プリンプリンが可愛そうだから呼んだのだ。ここがあなたの祖国なのだ!」。驚くプリンプリン。(ここで「♪私の祖国」

-----------第507:「オシモサコ」-----------03/7/30(水)放送

 『地球の人間どもが来るようね。私もそれにあわせて姿を変えなくては』と、展望台ではもう一人の宇宙人が人間の女性に姿を変え、オシモサクに先導されてきたプリンプリン達を出迎える。「ようこそ!」 プリンプリン:「あなたは?」 宇宙人:「オシモサコ!」 プリンプリン:「ええ?!」(「あ?」とでも言いたげな口調である。) その「オシモサコ」(中村恵子)にも尻尾アンテナが生えている。 オシモサコ:「これは尻尾じゃないのよ。このアンテナのおかげであなた方とも話が出来るの。」 オシモサク:「私達はあなた方より遥かに進化した生物なのだよ。」 
 オシモサコ:「ここは地球を眺める展望台。私達は48次元に住んでるの。」(少し子供がおいてけぼりだ^^;)
 プリンプリン:「私、地球を見てみたい!」 と、スクリーンに地球が映し出される。倍率が上がって行き、ダマスクセのランカーが映し出された。

 ランカー:「不思議だ。なぜか誰かに見られているような気がするのだ。何やらこう、熱い眼差しで・・・。」 ヘドロ:「今ごろやっと気が付いたのかしら、私の熱い視線を!ランカー様っ!!」ランカーに抱き付くヘドロ。 ランカー:「馬鹿モンっ!何を勘違いしておる!!」払いのけ純情一路を歌いまくるランカー。(相変わらずアホみたいな二人組である。)

「嫌だなぁ、もう。こんなんじゃなくてもっと他の所を見せてください!」人が変わったように嫌がるプリンプリン。(”こんなん”って!!笑) 。ボンボン:「夏だしさぁ、海が見たいよな。」 そして海が映し出された。浜辺には空き缶が捨てられ、海中は潜水艦だらけだった。ボンボン:「一体何してるんだろうなぁ、こんな所でこの潜水艦は?」(しかし特に原子力潜水艦とは述べない) 

 その時、目に見えない別次元の宇宙人たちが展望台に押し寄せた。団体観光客だ。(どうもピテカンドロップオシモサクは観光名所らしい) 宇宙人たちは地球の災害、戦争、飢饉などの様子を見物に来たのだ(ここでそれらの写真を示す)。(悪趣味な宇宙人達。 要するに「自分達人類の有様を主観でなく、客観としてとらえる事」を促しているメッセージである。)
 目に見えない宇宙人の気配に気分が悪くなったプリンプリン。フッと倒れる。

-----------第506:「オシモサク」-----------03/7/29(火)放送

 巨大望遠鏡で切なそうに小さくなって行く円盤を見つめ続けるランカー。「いい気味・・」横で小躍りするヘドロ。ここでランカー、「♪ピテカンドロップオシモサク」の歌。歌い終わって再び望遠鏡を覗き、ため息をつく。「ああ、もうダメだ、円盤が見えなくなってしまった」(歌など歌ってるから見逃すのだ。)
 ヘドロがランカーを促す。「今世界はどこもかしこも一触即発!商売のチャンスですよ。」 ランカー:「ヨォシ!ジャンジャン兵器を売ってスペースシャトルでプリンプリンを迎えに行くのだ!」

 ピテカンドロップオシモサクに着いても相変わらず黄金バットを追い続けるワット、そしてしどろもどろ。ピテカンドロップオシモサクには相変わらず誰も居ない。が、そこに例の声が届く。「プリンプリン、ヨウコソ、イマソチラヘイク」いよいよ謎のオシモサクがやってくるのだ。(ここで「♪宇宙人の歌」

 と、遠くから祭囃子に会わせてヒョッコリヒョッコリとステップを踏みつつ変な親父がやってくる。チャンチャンコに捻りハチマキ、赤い腹巻に長靴、というそのいでたちはまるで漁師のオッサンだった。「やぁどーもどーも、遠い所を遥々どーも。ひとまず向こうの展望台へどーぞ。」と先導しようとする彼の尻には尻尾アンテナが生えていた。その尻尾に驚愕する一同。(今さら尻尾ぐらいで何を驚く?) 彼が茂作・・・ならぬ「オシモサク」(山田俊司)だった。(いい加減なキャラ付けに見えるが意外性はある^^;) 尻尾に驚き、化け物かと心配する軍曹。(ここで「♪心配したって」の歌)
 一行は展望台へ向かう。

-----------第505:「ピテカンドロップオシモサクへ到達」-----------03/7/28(月)放送

 巨大望遠鏡でラジオ星を探し続けているランカー。(ここで「♪ピテカンドロップオシモサク」の歌)。「あーあ、やれやれ、」ため息をつくヘドロ。(歌ってるランカーの後ろで望遠鏡で遊んでいるヘドロが愛らしい)そしてランカーはプリンプリンらの円盤を発見した。 

 一方、円盤内では全員で飛びかかって一時ねじ伏せたように見えた魔女だったが、魔力で全員跳ね飛ばされた。魔女は黄金バット目当てで円盤内に入りこんだのである。ここでワットと黄金バットを巡って奪い合い。(億万長者への女の執念である)。「私は魔女、永遠の命を貰い、食料も空気も何もなくても生きられる。(伏線)
  マイホーム:「よっしゃよっしゃ分かった。それじゃ、まぁ、いつまでも宇宙の旅をするがええわな。ハッハッハ・・・」と、いきなり全員で飛び掛かり、宇宙に放り出してしまった。
 円盤は誘導電波の軌道に乗り、まっすぐオシモサクへ進み始めた。

「ヒッヒッヒッヒッヒ」取り残された宇宙空間で相変わらず高笑いを続ける魔女。そしてふと素に戻ってつぶやいた。「私はなぜ笑うのだろう・・・」
 魔女はこの先ずっと宇宙をさまよい続ける。

(ところで魔女のこの一件、彼女が円盤に紛れ込んだ時から、ある映画の影響があるのではないかと感じてきた。1979年に公開された「エイリアン」である。SF好きの石山先生の事、この映画を楽しんだのではないだろうか?。そうだとしたら面白い話である。まぁストーリーが偶然似る事は頻繁にある事なので「ひょっとしたら」に留めておく。
 それにしても「・・・なぜわたしは笑っているのだろう」の一場面は好きだ。悪の切なさ、心の空虚さを非常に端的に表している。)

 やがて円盤はピテカンドロップオシモサクへ着陸した。カタツムリのような不思議な形の星である。皆は辺りをうかがいながら歩き出す。
 プリンプリン:「変ねぇ、誰も居ないわ・・・」 辺りは無人だった。しかし見ると盆踊りの太鼓ヤグラだけがポツンと置いてある。(そんな馬鹿な!) 「さぁこんな時は!」と、皆、何の疑いもなく「♪プリンプリン音頭」を踊り始める。(こいつらラジオ星以上に電波を発している;)